100均アイテムも使い方次第!15cmのガラスツリーを「幻想的」に撮るコツ

こんにちは。竹内悠貴(たけうちゆき)です。
写真撮影や動画作成の講座を開催したり、商品写真の撮影・プロフィール写真の撮影など承っています!
もうすぐクリスマスですね。
先日、お気に入りのガラスのツリーを撮影しました。

高さ15cmほどの小さなツリー。
実は大掛かりなセットを組んだのではなく、自宅の窓際で簡易的なセットで撮っています。
今日は、100均アイテムと「光」の選び方で、幻想的な一枚を撮るレシピをご紹介します。
撮影する時の基本の光は自然光
まず、一番大切な光の話から。
ガラス素材は、光を透かすと一番きれいに輝きます。もちろん普通の部屋の電気でもキラキラしているのですが、写真を撮るなら自然光が一番おすすめ!
なので、まず部屋の電気をすべて消しましょう。
部屋の天井の電気(蛍光灯など)をつけてしまうと、ガラスの表面に照明の形が反射してしまったり、見えているような色に映らなかったりします。
おすすめは、昼間の「窓際」。
レースのカーテン越しのような、柔らかい自然光の中で撮ると、ガラス本来の透き通るような美しさが際立ちます。
生活感を無くす即席スタジオの作り方
家の中だと生活感が写り込んでしまう…というお悩みは、100均アイテムで解決します。
家で小物を撮ると、どうしても生活感が出てしまいますよね。
そんな時に便利なのが「撮影用背景紙」。
今回は、冬の冷たい空気を表現したくて、コンクリート風の壁紙を選びました。

ごめんなさい・・この壁紙は100均アイテムじゃないんです・・!
この撮影用背景紙を、壁などに貼り付けて撮影すれば、家の生活感とはおさらばできるわけですが、毎回壁に貼り付けるのは大変ですし、その壁のある場所が撮影に向いていない場所なことも多いのですよね。
そこで私が使っているのが「ワイヤーネット」です。

100均で売っているワイヤーネットをL字に立てて、そこにクリップで紙を留めるだけ。
これなら、テーブルの上だけで即席のスタジオが作れます。
理想の光がある場所へ、いつでも持ち歩きできる「壁」になります。
この壁の作り方の詳しい記事はこちら

玉ボケの正体はイルミネーションライト
自然光の静かな光の中に、玉ボケのふんわりした温かい光を少しだけ足すことで、冷たすぎない、優しいクリスマスの雰囲気を作りました。
手前に写っているキラキラした光(前ボケ)。
これも100均で買える「ワイヤーライト」を使っています。

私が買った時は100円だったのですけど・・、ダイソーに商品チェックに行ったら最近の物価高で300円商品になっていました!(なんてこったい!)
ポイントは「ワイヤーライト」を使うこと。

110円で買える、デコレーションライト(写真左側)はコードが太いので、ライトとライトの間の線が、ぼかしたとしても写真に写り込んで目立ちます。
でも、針金状の「ワイヤーライト」(写真右側)なら、線がほとんど見えなくなり、「光の粒」だけを写真に残せるんです。(330円です!ごめんなさい!)
買う時はパッケージをよく見て「線が細いタイプ」を選んでくださいね!
スマホで撮る?一眼カメラで撮る?
今回の写真のように、手前の光をふんわりとボカすテクニックを「前ボケ」と言います。
ですが、これ。スマホだと少し難しいんです。
スマホは基本的に全体にピントが合うように作られていて、一眼カメラで撮る時ほどふんわりボケないのですよね。

iPhoneのポートレートモードで撮影。
光のボケかたも少し残念ですが、ワイヤー部分がボケずに残ってしまうのがとっても残念!
とろけるような前ボケを作りたいなら、一眼レフやミラーレス一眼の出番。
F値(絞り)を小さくして、レンズのすぐ手前にワイヤーライトを配置して覗いてみてください。
キラキラ玉ボケが輝いて、一瞬で「わっ!かわいい!」ってテンションが上がること、間違いなし!
この写真もiPhoneのポートレートモードで撮影したもの。

スマホの場合は、逆にライトを被写体の後ろに置いて「背景ボケ」を狙うのがおすすめです。こちらの方が綺麗にボケられると思います。
(ガラス製ツリーなので、ポートレートモードだとうまく距離感が掴めてなくて、一眼カメラだったら絶対にボケないような場所が背景に溶けちゃっているのはご愛嬌・・ということで・・笑)
まとめ
ちょっとしたコツで写真はガラッと変わります。
特にワイヤーライトを使ったキラキラ玉ボケはクリスマスシーズンにぴったりの小道具。
ぜひ、クリスマスの撮影で試してみてくださいね!!
